A speech planning network for interactive language use | Nature (2022)
Castellucci, Gregg A., Christopher K. Kovach, Matthew A. Howard 3rd, Jeremy D. W. Greenlee, and Michael A. Long.
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人間は会話する時、互いの言葉が重なり合わないように適切なタイミングで発話する
Naa_tsure.iconつまりはターン制
この会話において、一方の発言の終了からもう一方が発言を開始するまでの時間はわずか200msと言われている
この反応速度(200ms)は考え始めてから言葉を発するまでにかかる時間(600ms)より明らかに長い
このため、人間は相手が喋っている途中に発話の準備をしていると考えれれる
一般に発話は脳内の分散したネットワークが関与していることが示唆されている
一方で、会話中における素早い応答を実現するのに働く発話準備のネットワークは知られていない
会話には、相手の発言の理解、発話準備、発話の実行という3段階がある
今回注目した発話準備のネットワークは空間的に特異的に存在していることが示された
Naa_tsure.icon先行研究では、発話の回路はマルチモーダルであったり分散していたのと対照的
Naa_tsure.icon特異的とはいうものの、チェックしていない会話以外の行動に使われてはいそうだなと
Naa_tsure.iconヒトの脳研究、ある領域がある行動に”関連”しているって話で止まっている話題が多い印象
進化的にどのようにこの領域が会話における発話準備の機能を担うようになってきたのか?(進化)
個体発生的にどのようにこの領域が会話における発話準備の機能を持つようになるのか?(発生)
この領域が発話準備に働くことは生存にどのような意味があるのか(機能)
この領域は細胞たちがどのように関連して、発話準備の機能を持つのか(メカニズム)
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Castellucci, Gregg A., Christopher K. Kovach, Matthew A. Howard 3rd, Jeremy D. W. Greenlee, and Michael A. Long. 2022. “A Speech Planning Network for Interactive Language Use.” Nature 602 (7895): 117–22.